2014.09.02~03 鋸岳山行き  back


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第1日目 2014.09.02 晴れ

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戸台駐車場案内
管理棟
07:39

駐車場
07:34

鋸山登山口
07:39
  鋸山方面の景色
07:42
7:30 伊那市東部にある標高約1,000mの鋸山登山口のある戸台駐車場に到着した。
戸台駐車場は戸台大橋を右横に見て約1KM直進し、右下に右折して約900m進んだ所の戸台川の広い河原の中にありました。
駐車場入口に管理棟があります。登山の注意事項が沢山貼り出されていたのが印象的でした。
管理棟の右奥が駐車場で約100台程度駐車できるようなスペースがあります。
管理棟のすぐ左にゲートがあり鋸山登山口もそこにあります。
駐車場入り口から鋸山の方を眺めると双児山、駒津峰や甲斐駒が見えました。今日登る鋸岳は左側手前の尾根の蔭で見えません。河原の右の方に行けば見えるかもしれません。(鋸岳頂上から戸台大橋方面が確認できました)



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右岸を登る
07:57

第1堰堤通過
07:57

渡渉
08:44

第2堰堤通過
08:54
  渡渉
08:54
今日は戸台川を角兵衛沢出会いまで約5Kmほど遡ります。
この間に堰堤が4つあります。最初に出てくる堰堤を第1堰堤、次を第2堰堤・・・第4堰堤と云うように便宜的に呼称します。
各堰堤は右岸(向かって左側)が登り降りするようになっています。従って右岸を登って行きます。
第1堰堤までは車が入っているようで渡渉も無く右岸をずっと歩けました。
第1堰堤を過ぎると河原は幾筋かの川が流れているので何回か渡渉を繰り返します。河原の中央までも出てしまいますが最終的には右岸に戻って行きます。幸いなことに渡渉は登山靴を脱ぐこともありませんでした。
第2堰堤通過後も前記と同様に渡渉していき右岸に戻っていきます。



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第3堰堤/至北沢峠
09:01

第3堰堤上
09:03

渡渉
09:09

左岸到着
09:13
  左岸の林間を登る
09:18
第3堰堤の登り坂にかかると登山道右側に「至る北沢峠《の指導標が出てきました。この先で左岸を目指せの合図です。
第3堰堤を越えて河原に出たら左岸を目指して右斜め前方に渡渉していきました。
河原をよく見ると小さなケルンもありました。対岸にはピンクテープもありました。
左岸に着いたら今度は林間にある登山道を登って行きます。



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第4堰堤通過
09:25

房藤ウツギを行く
09:37

林間を行く
09:57

河原に向かう
10:26
  角兵衛沢出合い
10:27
林道から河原を覗くと第4堰堤が見えています。
登山道には「房藤ウツギ《が綺麗に咲き乱れていました。
ピンクや踏み跡に導かれて林間の登山道を進んでいくとやがて登山道は河原の方に出ていきます。
10:27 「角兵衛沢《の指導標がありました。標高約1,300mの「各兵衛沢出合い《に到着です。戸台駐車場を出発してから約3時間の経過です。この先に真直ぐ進めば北沢峠/6合目小屋を目指せます。
我々はここで分岐して角兵衛沢を目指します。



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渡渉点対岸風景
10:28

靴を脱ぎ渡渉開始
10:38

渡渉(UP)
10:38

対岸のケルン
10:58
  渓流
11:01
対岸の景色、どこかに鋸岳が見えているのかな~。全く分かりませんでした。
こちら岸には渡渉点にはケルンがあります。対岸の方にもケルンがあります。渡る個所には迷いはありません。
今日は水量が多いようだ。我々は渡渉箇所を詮索せず、持参したマリンシューズに履き替えて即、渡渉しました。
川の水は思った以上に冷たかったです。足裏はマリンシューズを履いていたので川底の石を踏んでも痛いことはなかったです。
渡渉を終わった処で食事&休憩をとりました。



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角兵衛沢登山開始
10:57

2本の倒木を潜る
11:xx

左側へ進む
11:23

小枯沢を2つ越す
11:59
  角兵衛1合目
12:11
角兵衛沢の入口はピンクテープで迷うことはありません。林間の中を踏み跡とピンクテープを頼りに進んでいきます。
ほどなく登って行くと登山道を2本の倒木が覆っている処があります(2番目の写真、帰路撮ったものです)。この倒木を潜って登ります。
窪みの様な低い処を登って行きますが、真直ぐに登って行って高みに登りあげてしまいました。ピンクテープが見当たりません。
左右双手に分かれてピンクテープを詮索しました。ようやくかなり左側の下の方にピンクテープを見つけました。約30分位のロスタイムがあったと思います。結果論ですが窪みの低い所を歩いている時に左側にも注意していればピンクテープは見つけられた筈です。(鋸岳に登るには右側の方に、また高い方に登って行くというような意識が無意識のうちにあって左側に注意せずピンクテープを見過ごした?)
この後、左側のあまり勾配のないところを登っていき小さな枯れ沢を2つ超えて角兵衛沢1合目の指導標に御対面です。


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大岩下岩小屋へ
12:18

横岳峠
12:18

三つの大岩(最初)
13:01

三つの大岩(全体)
13:04
  小休止
13:48
指導標「各兵衛1合目《から少し上に登っていくと大きな岩が現れて、その傍に横岳への分岐を示す「大岩下岩小屋へ《「横岳峠《の指導標が出てきます。我々はここで暫時休憩して体調を整えました。
小休止の後、大岩下岩小屋を目指します。因みに横岳へのルートは現在は廃道になっているそうです
原生林の中を岩小屋を目指して登って行くと大きな三つの岩が出てきました。先ほど休んだばかりなのでここは通過しました。
ドンドンと高度を上げていき大よそ1時間半経ったところで休憩しました。



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小休止
14:37

眼前に大岩壁現る
15:02

下界の景色
15:12

天然冷蔵庫
15.50
  花一輪岩壁に咲く
15:48
更に1時間ほど登った処で休憩しました。この辺りを〝ガラ沢下〝と云うのでしょうか?もう暫く登るとガラ沢が始まります。
休憩した後、暫く登っていくと岩がゴロゴロ出てきました。樹海が開けてきて急に大きな岩壁が眼前に現れました。
大岩壁の右端下箇所が窪んでいて直ぐに「大岩下の岩小屋《だと分かりました。
15:10 標高約2,000mの大岩下の岩小屋に到着しました。今日、テント泊する所です。何かあっけなく「岩小屋《に着いてしまったという感じでした。ここまでの登山は従前と殆ど同じでした。しいて言えば長い河原歩きと「渡渉《が有ったということくらいです。
テン泊スペースは2張り程度です。先客がいてスペースがなかったらどうしよう。心配無用でした。岩小屋には誰もいません。(その為に早い時間に登って来ました 結局、この後には誰も来ませんでした)
岩小屋の西側は少しばかり開けていて展望が利きます。見えている山波が何処なのか残念ながら分からなかったです。
岩小屋の岩壁から天然の冷たい水が滴り落ちています。早速、滴る水をコップに溜めゴクゴクと飲みました。冷たくて本当に美味しかったです。(もし水が枯れていたらどうしよう これもとりこし苦労でした)
冷たい水が滴り落ちるているすぐ上の岩壁にタカネビランジの花が可愛らしく咲いていて癒されます。
先ずはテントを設営をし、ガスボンベで夕食を準備して食します。冷たい水で冷やしたビールや日本酒を飲み乍ら、よもやま話に花を咲かせました。
至福の一時を過ごして18:00に就寝。明日は4:30起床、5:30登山開始して頂上を目指します。


第2日目 2014.09.03 晴れのち曇り
今日はこれから標高2,600まで続くガラ場を登りあげて角兵衛沢のコルを経由して鋸岳頂上(2,685m)を目指します。
ガラ場の登りは、ガラ場を避けるように最初からガラ場の右端を登って行き、途中林間にある登山道を登って、通称?スフィンクス岩が下の方に見えるようになったらガラ場の中に入っていき、慎重にガラ場をトラバースして角兵衛沢のコルを目指します。

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2日目 登山開始
06:21

ヤマハハコ
06:24

ガレ場を登る
06:28

振返った眺め
06:34
  大岸壁に滝2筋
06:51
今朝は寝坊をしてしまい起きたのが5時10分過ぎでした。予定より40分遅れです。
朝食を済ませサブザックを背負い6:10 登山開始です。
ガラ場の右端を登って行きます。山野草に癒されながらドンドンと高度を上げていきます。
大小さまざまな石が連なった斜面を登りあげていきます。この辺はガラ場の終端だからか、浮き石はあまり無いようです。しかし、慎重に浮き石なのか否か確認しながら石を踏みしめて登って行きます。
途中、右の奥の方の断崖から2筋ほどの大きな滝が落ちているのが眺められました。


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スフィンクス現らわる
07:28

千丈ヶ岳見える
07:34

林間を登る
08:17

ガラ場をトラバース
08:36
  ウスユキソウ
08:40
登りだして1時間したころ、前方にスフィンクスのような岩が見えてきました。このスフィンクスの様な岩が下に見えるまで登って行きます。
振返ると千丈ヶ岳が見えていました。カールもはっきりと確認できました。
ガラ場の右端をキープしガラ場を通ったり林間の登山道を通ったりしながら高度を稼いできました。
中央の写真は林間の登山道を登っている時の写真です。この辺りの登山道は拳大の石が敷き詰められていて滑り易かったです。「水前寺清子365歩のマーチ《がぴったりです。「三歩進んで二歩下がる《と云った塩梅でした。
この林間を抜け出した辺り、多分前出のスフィンクスの岩も下の方に見えるところ辺りで、ガラ場に目をやるとケルンやピンクテープがあった筈です。ケルン等に従ってコルに向かってガラ場をトラバースし行きます。
(我々はケルン等に気付かずルートを外れて少し上の方まで登りあげてしまいました。その事に気付いたのでガラ場の真ん中を目指してトラーバースしてルートに合流しました)


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角兵衛沢コル近し
08:45

ウメバチソウ
08:59


09;01

角兵衛沢コル到着
09:03
  振返った眺め
09:03
1番目の写真 コルを撮った写真が無いので掲載しました。(角兵衛沢のコルが間近に見えていた筈です。あまり良い写真じゃないです)
登って行くと周囲に山野草が綺麗に咲いていました。この辺りがお花畑と云われている処でしょう。
花を眺めている間にコルに着いてしまいました。尾根の向う側(八ヶ岳方面)はガスが沸いていてなにも見えません。
登って来たところを振返ると、急峻な角兵衛沢のガラ場がって目に入ってきました。こんな所を登って来たのです。向いの山の山腹には戸台大橋から北沢峠に向かう南アルプス林道が奔っているのが分かりました。



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鋸岳方面の眺め
09:03

横岳方面の眺め
09:03

鋸岳山頂到着
09:33

甲斐駒の眺め
09:34
  北岳の眺め
09:34
コルから鋸岳方面を望むと尾根の東側からガスが沸いています。頂上の展望は・・・・・?。
反対側の横岳方面を見るとハッキリ展望できました。
コルから鋸山頂まで大よそ30分で登りあげました。この間、登山道は西側絶壁の尾根を通っています。一歩間違えばあの世行きです。踏み外さないように慎重に登り写真は撮りませんでした。
9:33 鋸岳山頂に到着です。幸いなことに山頂周辺にはガスが出ていなかったです。周囲を見回すと雲が湧き出ていました。山頂到着時間が遅かった!!朝寝坊したことが悔やまれます!!
甲斐駒はどうか?ガスが掛かっているけれど山頂が見えています。喜々として甲斐駒を撮りました。なのに撮った写真にはガスに覆われた甲斐駒でした。残念無念です。
北岳、間の岳もガスが掛かっていたけれど認識できる程度には撮れました。



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千丈ヶ岳の眺め
09:34

西側方面の眺め
09:35

東側八ヶ岳方面
09:35

戸台駐車場方面
09:44
  角兵衛沢コル下山
10:34
千丈岳 今日2回目の眺望です。1回目は7:30 ガラ場での眺望、この時は雲は無くカールも確認できました。2回目は鋸岳からの眺望、少し雲が掛かっているけれど千丈岳とハッキリ分かります。先ず先ずの眺めでした。
西側方面も撮ってみましたが、どこがどうか皆目見当がつきません。
戸台駐車場の辺りも写っていました。山頂から駐車場辺りが見えると言うことは駐車場からも鋸岳を見れるということです。昨日の朝、駐車場から鋸岳が見えなかったけれど右(河原)の方に移動すれば見えたかもしれません。
09:50 頂上より下山開始して一気に角兵衛沢を降りました。



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林間ガレ場下山
10:46

ヤマハハコ
10:46

大岩下岩小屋の花
12:59

ガレ脱出林間下山道
13:22
  3つの大岩通過
14:12

朝方も林間の小さな石の滑りやすいガラ場を通ってきました。当然のことですが降りるときは登りと逆です。一歩踏み出すと周辺の石も巻き添えてズルズルっと1m位下がって行きます。一歩一歩が1m位ズリ下がります。このことを承知して倒れないように身体のバランスをとりながら降りました。
13:00 大岩下の岩小屋に到着です。今回の登山で一番気を使ったところを何とか通り抜けました。
テントをたたみ、昼食を摂って早々に下山開始しました。目指すは只一つ「明るいうちに駐車場に到着すること《です。



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1つの大岩通過
14:35

道標岩小屋へ通過
14:36

角兵衛1合目通過
15:05

角兵衛沢出合ケルン
15:07
  靴を脱ぎ渡渉
15:19
01   02   03   04   05
第4堰堤通過
16;17

第3堰堤通過
16:38

第2堰堤通過
16:44

第1堰堤通過
17:32
  戸台駐車場到着
17:49

ルートを外すことも無く戸台の駐車場まで順調に下山できました。
特記すべきは、第1堰堤通過の時、左岸に熊がいるのが確認できました。
4~50mは離れています。子熊はいないようです。熊の方から我々を襲ってくることはないだろう。そう思いながら堰堤の右岸を登りました。後ろを振り返っても追ってくる気配はありません。無事に第1堰堤通過です。
17:50 戸台駐車場に到着しました。日が暮れる寸前でしたがまだ明るかったです。無事に鋸岳登山を終了できました。